ネオンサインは光の芸術(ネオンの仕組みと歴史について)

ネオンサイン看板は光の芸術

当店は、ネオンサイン看板の制作を承っています。皆さんはネオンサインの事をどれくらいご存じですか?

彩光堂ネオンでは、購入や製作注文の前に、ネオンサイン看板の魅力や特性について、理解ていただければと思っています。

Artist Chris Braceyの作品(現代アートでもネオンが使われている)

ネオンサイン看板は、ガラスの芸術です。近年はネオンサインが減りLED看板へ変わってきましたが、ガスの放電光であるネオンサインだからこそ出せる暖かな光や、ユニークな色があります。それに加えて、ネオンサインって寿命が凄く長くて、いい買い物なんですよ。

当店では、ガラス管ネオンサインから、LEDサインへの移行の流れ、LEDサインの利便性などを知っていただければと考えています。

ネオンサイン看板が暖かく光る仕組み

ネオンサインを深く知るには『ネオン管』の仕組み、そしてそのネオン管を用いて蛍光看板が作られた歴史を解説する必要があります。

・ネオンが光る仕組み

まずは『ネオン管』の仕組みを調べてみましょう。ネオン管はガス放電管の一種です。封入ガスとしてはある一定圧のネオンなどのガスを用います。だからネオンサインなのですね。(一般に、ネオンサインなどでは封入するガスとして水素、ヘリウム、アルゴン、窒素を用います)

このガスが封入されたガラス管に、一定の電圧をかけることで、様々な色に輝くのです。光の色はガスの種類により異なります。

:ネオンサインの歴史とジョルジュ・クロード

ネオンサインを最初に発明したのはフランスの化学者であり発明家、ジョルジュ・クロードです。

ジョルジュ・クロード(24 September 1870 – 23 May 1960)

1912年にパリ万博で初公開されたと記載されていることが多いですが、初公開は、厳密には1910年のパリの政府庁舎グランパレスにおいてであったと言われています。

ネオンサインからLED看板への移行

古きネオンサイン、そして現代の・・・とネオンサイン 技術の進歩を語りたいところですが。1つ1つが職人の手工芸で作られていて、技術的に大きく進歩した所はないように思います。従来の『ネオン管ネオンサイン』は今でも健在です。恐らく、ノスタルジックな懐かしい独特の光は、このネオン管でしか出せないからです。

その一方で、「LEDサイン」への移行も進んでいます。一番の理由は職人の手作業であり、量産化が出きない事です。ガラス管職人の高齢化や生産プロセスの手間によりネオンが作れなくなりました。

1980年代ごろの香港の街では、ネオンサインが彩っていましたが、現代では急速にLED化が進んでネオン看板は無くなりつつあります。ネオンサインの暖かな光りは、懐かしい気持ちにさせてくれます。彩光堂ネオンでは、ネオンだから出せる光りを、絶やさずに大切にしていきたいと考えています。